2005年08月01日

突如、はじめます

『ユリイカ』(2005・4月号)の特集・ブログ作法をおもしろく読んだが、その時点では自分がブログを書くことなど、まったく想定していなかった。

7/23(土)に放映されたETV特集「オレを覚えてほしい」(NHK教育TV)は、奥山貴宏氏(フリーライター)の闘病記とその読者たちの交流を描いている。奥山氏の闘病記はホームページで読んでいたが、しんどくなってきたので、ごぶさたしていた。そのあいだに闘病記は携帯電話でアップできるブログに移行していて、若い読者たちの励ましのなか、奥山氏はことし4月に亡くなった。2003年2月、肺がんで余命2年を宣告されていた。

上記と対極にあるのが、7/30(土)に同じ番組で放映された「ネット自殺を追う」である。フリーライターの渋谷哲也氏が取材する姿を追っているが、彼の存在感が希薄なのがものたりなかった。

印象的なのは、集団自殺を断念した若い女性と、誘う男性のメールのやりとりだ。短いメールなのに、妙に臨場感がある。彼女が死ねなかったのは、恋人の存在が「勝った」からだ。彼の発言を聴いていると、なかなか知的で考えかたもしっかりしている。なによりも彼女を深く愛していることが伝わってくる。「死にたい」といわれたときに、それを否定しないで見守るというスタンスをとっているのが、ネックのようだ。おもいを吐きだすことで、自殺願望からしばし離れることができるということだろうか。
その誘った男性は、その後、自宅でべつの女性と自殺をやり遂げた。

TVでなまなましいメールのやりとりを観ていて、高橋たか子の小説『誘惑者』が浮かんだ。これは三原山自殺の流行のきっかけとなった、昭和8年の自殺幇助事件をもとにして書かれたものだ。生と死の綱引きがリアルに描かれている。
ところで、「誘惑者」とは何者なのだろうか?






miko3355 at 19:54│TrackBack(0)TV・ラジオ 

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