2005年10月29日

(10/19) 菊地信義編「課外授業ようこそ先輩」の制作現場から

オルタスジャパン  小田昭太郎


◆授業が成立する要素

 「課外授業」という番組をこれまで何本か制作していますが、その中でも、菊地さんの「課外授業」は、まずまず出来ていた方かな、と思います。

 いうまでもありませんが、番組上で言えば、先生だけが良くても、こどもだけが良くても駄目で、両者の関係の絶妙が求められます。特に、教える側が、実はこどもたちから教えられて、授業のおしまいに「ありがとう」の言葉が心から言えた時、初めて授業が成立します。ですから、演出は勿論必要ですが、出演していただく先生の選択でほぼ番組の出来が決まります。菊地さんの場合は、特にそうで、本当に素晴らしい方のようでした。

◆クレジット表記について

 この番組の場合の著作権は、正確にはNHKにはなくて、NHKエンタープライズとNHKテクニカルサービスとオルタスジャパンの3社が持っています。番組ではそう表記されているはずです。

 もう少しくわしく言うと、ボクたちがNHKと取引する場合には、大別すると4種類のケースがあります。
 /雄倏標 演出業務委託 再委託 ね縮鷙愼 です。

 ,亙源通りです。大抵の場合は"1ヶ月いくら"です。
 △録雄倏標にプラス取材費や編集人件費等々の、ある程度のグロスの仕事の請負の形。
 は番組をまるまるプロダクションで制作する方法です。
 い陵縮鷙愼方式は少し複雑で、課外授業はこの形での制作です。

 「課外授業」の場合ですと、上記の3社が制作委員会を作り、出資します。その制作した番組の放映権をNHKに売り、放映権料を出資比率で分配します。実際の制作はオルタスジャパンが担当し、制作費が制作委員会から支払われます。著作権は3社で持ちます。ですから、放送後は極端に言えば、他の民放局に売っても良いわけで、全ての権利は制作委員会にあるわけです。
                           


■管理者よりひとこと

10/27付けで追記しましたように、録画したビデオテープを確認しました。上記の小田さんからのメールをいただき、再度の確認をしました。
クレジットタイトルの最後は、

制作・著作  NHKエンタープライズ
         オルタスジャパン


となっています。

じつは【NHKのDNAとは?】をアップしたあと、制作会社について書くつもりだったのですが、ヒマがありませんでした。近いうちにアップしたいと思います。

制作者が喜ぶ番組評は、ただ番組の本質を正確に受けとめたものではなく、制作者の意表を衝く解釈がみられるものだと思います。しかしそれを、観る側が狙って書くことはできません。結局は、感じたままを書くしかありません。

菊地氏の「課外授業」を観て、多くのことを考えさせられました。あれほど緊張感を顕わにした先生は、珍しいです。たしか番組内で1度だけ菊地氏が、自分のことを「先生が……」というふうに子どもに話しかけたと記憶しています。そのとき菊地氏は、"先生になりきってた"と感じました。

トラックバックURL