2005年11月11日

藤原道山(尺八演奏家)

NHK-FMの「私の名盤コレクション」(月〜金・0:20〜1:00、再放送は翌週の9:20〜10:00)をわりに聴いている。先々週はわたしの好きな藤原道山(尺八奏者)で、先週の再放送を録音できた。DJの島田律子とのトークも愉しめた。

最もよかったのは、つぎの回。

”靄徹/朱鷺によせる哀歌〈8分30秒〉
  (大友直人指揮/日本フィルハーモニー交響楽団)                 
同/デジタルバード組曲 第5楽章〈5分15秒〉
  (外山雄三指揮、東京フィルハーモニー交響楽団)                
F/ランダムバード変奏曲〈6分35秒〉
  (外山雄三指揮、東京フィルハーモニー交響楽団)
す藩奸2分10秒〉
  (藤原道山演奏)

上記のなかで最も気に入ったのは,如藤原道山の演奏する尺八の世界と通ずるものがあるように感じた。自分が大切にしている感覚を刺激されることにより、リラックスできた。こんな曲に中学生時代から親しんでいたという藤原道山の精神史に納得。

藤原道山のトークはさりげなく聴かせるし、NHKの「課外授業」に出演したらおもしろいのではないだろうか。(以前にNHKの「トップランナー」に出演したのを観たが、これもよかった)。若いイケメン先生の登場に、女の子たちがはしゃぐかもしれないが、それもよし。いや、もしかしたら彼はおばさんキラーのクチか?
いい授業が展開されると思う。「課外授業」の先生に、若者が登場するのもアリだと思う。
「こころを耕す」というのがテーマだが、それをことばにせずに、授業が終わったときに自然と子どもたちのこころに伝わるような授業が、藤原道山なら成立すると思う。

8/18のエントリーで、坂田明の「課外授業」が最もよかったと書いた。それは先日、菊地信義の「課外授業」を観たあとでも変わっていない。
坂田明の授業の細部は憶えていないのだが、坂田は広島の海に子どもたちを連れてゆき、ボートに乗せる。そして坂田自身が、いかにも愉しそうにボートを漕ぐ。子どもたちは困惑ぎみの顔で、ボートには乗っているが、気分は乗っていないという感じ。学校に帰ってきてから、子どもたちに体感として海をイメージしながらリコーダーを吹くよう指導する。これだけのシンプルなものだと記憶しているが、わたしの記憶ちがいがあるかもしれない。

だが番組の終了と同時に、それが授業として成立していることにわたしは驚愕したのである。クレジット表記をみなかったが、どこが制作したのだろうか。
8/18にも書いたが、あのとき「坂田さんの『課外授業』が一番よかったです」というひとことをいえなかったことを、いまでもわたしは悔やんでいる。わたしがそういったとしても、おそらく坂田明は無言だろう。しかしそのときの彼の表情から、わたしの意が伝わったかどうかがわかると思うので、それを確かめておきたかったのである。

わたしは坂田明のいいかげんなふうで、繊細なところが好きだ。(山下洋輔も好きだけれど)
わたし自身が典型的なB型人間で、気まぐれだからかもしれないが、いいかげんな人間をおもしろいと思ってしまう。骨があって、それでいていいかげんなひとが好きである。
(骨がなければ、単なるいいかげんなひとだから、おもしろくないのはいうまでもない。また、いいかげんを自称しながら、じつはきっちりしているというのはいただけない)
血液型と性格の関係について信憑性があるのかどうかは知らないが、B型・射手座はブレーキが壊れているという説がある。わたしとわたしの親友(女性)についてなら、その説は当たっているのである。

坂田明ののちに山下洋輔の「課外授業」が放映されたが、それは菊地信義と同じ形態だった。用意周到な授業である。体育館で行われた授業で、子どもたちの「ドオン!」が見事に成功したのを聴き、山下洋輔は感動する。子どもに教えたことで、子どもより豊かなものを先生自身が受けとり、いかにも仕事に応用しそうな気配が感じられるところも、菊地信義と同じである。

生活における皮膚感覚に訴えるという意味で、坂田明とすこし似た授業を展開したのは、松原英俊(鷹匠)だった。雪の八甲田山での撮影はたいへんだったと思う。終始緊張しながら観たのを憶えている。松原英俊と子どもたちのことば(方言)が似ていたのが、意外と新鮮に感じられた。いままでそんな先生が少なかったからかもしれない。



miko3355 at 00:42│TrackBack(0)TV・ラジオ 

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