2006年05月30日

NHKが永田氏・長井氏を左遷

2006/5/27付け朝日新聞に小さな記事をみつけた。 永田氏、長井氏に対する不当な人事異動である。

01年に放送直前に改変された番組のチーフ・プロデューサーだった永田浩三・衛星放送局統括担当部長が、ライツ・アーカイブスセンターのエグゼクティブ・ディレクターに、担当デスクで内部告発した長井暁・番組制作局教育番組センターチーフ・プロデューサーは放送文化研究所(メディア研究)主任研究員に異動。

◆「NHK受信料支払い停止運動の会」が永田浩三氏、長井暁氏に対する不当な人事異動を止めるよう求める緊急の申し入れ書を2006/5/26付けでNHKに送付した。全文はこちら

◆「情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士」
2006/3/31のエントリーから、永田浩三氏の法廷での証言を引く。

「我々を律しているルール,放送に携わる人間を律しているルールというのは幾つかあるんですけれども,もし2つ挙げるとすれば,真実を希求する不断の努力ということ。これは野球をやる方がボールを追いかけたり,山登りをされる方が山の頂を目指すのと同じぐらい当たり前のこととしてあって,私はそのことを大事に思ってやってきましたし,若い人たちにも,真実というものを追い求める仕事なんだというふうに言ってきたわけです。もう1つ,やはり声を挙げられない人のことを我々は大事にして,放送という形でそれを紹介していくと,立場の弱い人のために放送はあるんだというふうにずっと信じてきましたので,そのことの2つに照らし合わせてみて(みるならば),(松尾放送総局長や伊東番組制作局長は)彼ら(慰安婦)が言っていることが信憑性がないという判断でしたけれども,それをご本人の前で本当に今でも言えるのかということを申し上げたい。やはり,弱い人の立場に立って,やる仕事というのを,根本的に毀損する判断だったんじゃないでしょうか」

上記の永田氏の発言は、番組制作者として至極まっとうだ。
なお、朝日新聞の本田雅和記者は、ことしの4月、「アスパラセンター」に異動したという。
これらの動きに慣れてしまうわれわれの感性が怖い。
長井氏が内部告発をした直後、紙媒体に属するジャーナリストが、ラジオで長井氏の左遷を当然のように予想していた。わたしはそのことに、激しい違和感を感じたのだった。






miko3355 at 16:27│TrackBack(0)ジャーナリズム 

トラックバックURL